空からの訪問者

「こんにちは」

夜の訪問者は突然やってきた―――



「ねぇ、何をしてるの?」
「・・・」
「何も答えてくれないのね、淋しい・・」
白い羽がうっすら見える彼女は下を向いてしまった。
私には関係ないことだが。

「・・先に名前を言うのが礼儀だろう」
私は呆れ顔で言った。
すると彼女は急に明るく言った。
「自己紹介ね!私はポエット、ねぇあなたは?」
「私は・・ユーリだ」
「ユーリ、ユーリね!よろしくね、ユーリ」
彼女は笑って言った。

いきなり来て、悲しんで、笑って、
私には全然考えも出来ない事をする子だな・・と、私はあきれた。

「ユーリは何をしているの?」
彼女はまた、そうたずねた。

「・・空を・・見ているんだ・・」
「お空?どうして?」
彼女は私の言う事に質問をしてくる。
私はため息をつきながらもそれに答える。

「夜の空は・・格別なんだ」
暗い空に輝く少しの光こそ、一番綺麗だと私は言った。
すると彼女は、いきなり私の隣りで寝転んだ。

「な・・・!」
「立って見るより、絶対寝っ転がって見た方がキレイだよ」
ニコッと彼女は笑った。

ほらっと、彼女は私の腕を掴んで私を倒した。

「ね、キレイでしょ?」
「・・あぁ・・」
初めて見る寝ながらの景色は、いつもより綺麗に見えた。

「・・綺麗だ・・」
私は思わず口に出して言う。
すると彼女は、ふふっと笑った。そして・・―――

「白い羽と赤い羽、夜空に光る黄色い星♪」
「・・・?」
「キミが笑う、ワタシも笑う、キレイな空でフタリ♪」
彼女は横で歌ってみせる。


「・・綺麗な空に綺麗な歌声・・か・・」


「?ユーリ、今何か言った?」
「いや、何も言ってないよ」
私は少し笑って言った。




・・また、この夜空を彼女と見たいと思った。




「じゃぁユーリ、私そろそろ帰るね」
「あ・・あぁ・・」
少しずつ雲から明るい日が入ってきた。

私は少し落ちこんだ。正直、もっと彼女と一緒にいたかった。
すると彼女は何を思ったか、こう言った。


「また夜に会おうね」


少し見えた太陽が彼女を照らした。
綺麗な顔立ちが光った。

彼女は飛んだ。太陽に向かって飛んだ。


「・・綺麗だな・・」


その空が、景色が、今日の中で一番綺麗に見えた―――

ユーリ×ポエットですね!出会った時みたいな感じで。
いや、でも、他にも出会いのエピソードは自分の中ではあって以下略。
てゆか、どうしてこう最後がちゃんと完結できないのか・・・
とりあえずユーリから見た視点で!何だか夢小説にもなりそうな(ぁ
とか、そんな、授業中に書いてました_| ̄|○

2004/07/27