私たちは好き同士でした。
いつだって仲良しで、喧嘩だってしたことなかった。

でも、あれは絶対レオくんが悪いと思うの。

私・キミ・気持チ

「リエちゃん‥これはちょっと‥」
「だってレオくんが私に作ってって頼んだじゃない」

晴れたある日、私はレオくんと二人で公園に来ていた。
レオくんが私にポップンパーティ用の服を作ってきてって言った。
だから大好きなレオくんのために作ってきた。なのに。

「だって可愛いじゃない、フリフリのレースとリボン」
ふてくされて私は言った。レオくんはため息をついた。
「だからってさー俺も男だし、これはちょっと‥」
困ったようにレオくんは言う。

でもね、こんな顔をするレオくんも大好きなの。

「しょーがないなぁ。じゃあ別のやつ、考えとくね!」
「うん、頼むよー」
「そのかわり、ね?ね?作るから、さ、あれ、して?」
私はレオくんの顔に自分の顔を近付けて言った。
「え、だってここ公園だし、人いるのに‥」
レオくんは赤くなりながら言った。
「んっもう!だらしないなぁっ」
大きくため息をついて私は離れた。

「完成したら、ね?」口先に指をおき、ゆっくり微笑んで私は言った。
するとレオくんはゆっくり微笑み返してくれた。



なのに、レオくんがあんなこと言うなんて。


あれから何日か立ったある日。
「!‥レオくんっ!」
「あ、リエちゃん」

たまたま道端で見つけたレオくんは何だか少し急ぎ足だった。
「どこか行くの?」
「あぁ、ちょっとスギんとこ」
「そっかー‥あ!そうそうっ!」
「うん?」

「ポップンパーティ用の服、完成したのよっ」

そうやって私が言うと、何故かレオくんは黙ってしまった。
すると、少し困った顔で言った。

「あのな、実はポップンパーティなんだけど‥」

レオくんは私の目をじっと見て言う。そして。

「行けなくなったんだ」

ズキンッ
私は少し、少しだけ心が痛んだ。


なんで?



どうして?



「な、何で‥?」
「ちょっとその日に別の用事ができてさ‥」
「私が作った服はどうすんの‥?」

絶対にレオくんが気に入ってくれると思って今回は気合いいれた。
前に作った服はリメイクして普段着にした。
今回のはきっと喜んでくれると思って。頑張ったのに。


なのに。



「ごめん‥」




私は気持ちが一気に高ぶった。
思わずレオくんの前で涙が零れ出してきた。



「ごめんじゃ‥わかんないよ‥」
「リ‥リエちゃん‥?」

せっかく今年用に私とおそろいの服のデザインにしたのに。
一人で着てっても、レオくんがいないと意味がないのに。
レオくんのこと大好きで考えながら一生懸命作ったのに。


「とにかく‥今回は行けないから服は来年さ、ね?」



「レオくんなんか‥私の気持ち‥全然わかってないっっ!!」

「リエちゃんっ!!」
私は涙をこらえながら叫んでそこから走り去った。



ひどいよ、レオくん。
私、レオくんのために頑張ったのに。




私は辺りを見回した。
「‥追いかけてもくれないのね‥」


涙が溢れた。



本気で辛かった。





あなたならすぐにでも私の手をとってくれると思ったのに‥。








その時だった。


「‥リエッ!!」


バッと振り返ると、そこにはレオくんがいた。

「レオ‥くん‥」

「ごめん、俺‥言葉足りなくて‥」



何よ、今更さっきの言い訳なんて。
私は、私は‥。








「実は‥招待状がまだきてないんだ‥」








「‥は?」



「だから‥その‥招待じょ‥」



それだけ?

それだけで?




「わ、私‥」
「うん‥?」
「私のこと嫌いになってない‥?」


私は思わず涙しながら口にこぼした。


「あ、え、何言ってんの」
「だっ、だって‥」


不安だった。

嫌われたのかと思った。

私と一緒になんていたくないのかなって。

だから用事できただなんて言ったのかなって。





「もー‥リエちゃん泣き止んで、ね」

「う〜‥」




そんな泣き止むことのない私にレオくんは優しく触れてくれた。


「わ、なになにっ、えっ、く、くちっ!」

「あ、泣き止んだ」
「はっ‥!?」

「約束したじゃん」




あの言葉、覚えてくれていたんだ。



「うん‥」





「でも‥服‥どうしよう‥」
「MZDから何も聞いてないの?」
「うん‥スギもまだ招待状きてないって言うし‥」


あ‥だからスギくんの家に行ったんだ‥。



「でも顔パスで通るんじゃないの?」
「え?」
「チョコ渡せばMZD喜ぶんじゃないかしら?」
「だ、だめ!チョコだけはだめだって!」


あぁ、こんなレオくんも大好きだなぁ‥。
なんて、いきなり思っちゃったりして。


「今‥別のこと考えてなかった?」
「や、べべっ、別に!」


するとレオくんは微笑みながら私の頭を撫でた。
その微笑みに対して私も微笑み返した。






「きっと家に着いたらきているはずよ」
「そうかな‥?」
「うん!私が保証するっ!」









その後、レオくんから連絡がきたのは家に帰ってすぐだった。
招待状がきたってはしゃいでたレオくんは言ってくれた。

「ありがとうっ!リエちゃん、大好きだよっ」

ほら、ね。私の言った通りだったでしょ。
でもこんな明るいレオくんの声なんて初めてかも。


何はともわれ。

ポップンパーティ、楽しみだねっ!

リエちゃんとレオくんのお話。ちょっとしたことで喧嘩とか。
ずっと携帯で打って書いてました。誤字あったらすみません・・!;
なんかあれですか、ポップンパーティってゲームのあれですか。
いやもう、何ていうか、普通のパーティだと思ってください(´・ω・`)
最近レオくん出てこなくて淋しいですよ。。。
とかそんなで仲直りできてラブラブでよかったです。

2004/08/07